色々な意見は有ると思う。バイク運転中に動物が飛び出してきた場合の対処法である。動物と言っても小さなバッタやカナブンから大きな象まで居る。大人しい動物はまだ良い方で、イノシシや熊、ライオンなどだと相当分が悪い。すぐさま死を覚悟せねばならない。
時は1988年バブルの頃、某県Y島からK島に向かって走るとカリフォルニア・ラグナセカを彷彿させるコークスクリューが有る。コークスクリューの後は急な上り坂になる。コークスクリューでかなり減速しているので、上り坂ではフル加速となる。そこを友人と走っていると事件は起きたのだ。2速、3速とチェンジしていき4速に入ってさらに加速しようとしたとき右手に猫が2匹、捨て猫だったのだろうか。事も有ろうかその一匹がこちらへ出てきそうになり、目と目が合ったのだ!そんな事に成るとは夢にも思っていなかった私はフルブレーキング!!車体が軽かったせいもあるだろう。身体の全体重が前の方へ、ぶつかってはいけないというとっさの判断でフロントブレーキを掛け過ぎてしまう。フロントからの痛いスリップダウン。RGV-Γともども地面に叩きつけられたのだった。思ったほどカウルは壊れていなかったが、心が折れた。骨盤も強打した。そんなやっちまった状態なのに、転倒した私の周りを猫はニャーニャー言いながら歩き回っていたのである。恐ろしい事件である。その後、なんとか友人宅まで帰って治療してもらい、大事には至らなかったのであるが。それから思い続けてきたことは小動物までは撥ねてしまえ。たとえそれが犬や猫で有ってもだ。
もちろん犬の場合、大型犬に成るとコチラの分が悪くなる、さてどうしたものか。。。かくゆう私も犬を飼っていて、飛び出して来たら撥ねる!と言うのも、なかなか忍びない泣。その他にも、以前しまなみ海道でバイクと猪の衝突が有り、バイク乗りの方が亡くなるという事故も有った。どういう事故か詳しい状況は判らないが、おそらく猪が飛び出してきたのだろう。 その当時、夜に海道を車で走っていると猪の死骸と血だまりによく遭遇した。最近は見ないので、たまたまだったのか、若しくは対策がなされたのかも知れない。
高速道路などで対策された道なら良いが、問題は一般道のワインディングである。さらに2年位前、夜に車で世羅町辺りを走っていると目の目に薄緑灰色の角の有る物体がいきなり通り過ぎようとした。危ない!と思いハンドルを右に切って急停車した。その物体は車の後ろ辺りにぶつかり、結構な衝撃が有った。死んだのかと思い車を降りて辺りを確認したらもう居なかった。恐らく鹿だと思われる。非常に危険な体験である。バイクで遭遇したかと思えば怖くてたまらない。鹿クラスの大物と正面衝突すると相当な衝撃に見舞われると思う。その後、家に帰ると犬が匂いを嗅ぐ。獣血の匂いだ。恐らく肉片がこびりついたのだろう。
他にも中国道を軽トラで走っていて鹿が出てきてボコボコに成った話や、猪が飛び出してきて車のラジエターがぶっ壊れた話も良く聞く。
これは闘いだ。まさに死闘を繰り広げている様なものだ。
さて、それを回避する方法である。首輪の付いた飼い犬や飼い猫は首輪にロープの義務付けは有るらしいが、基本的に飼い主の所有物に成るので、撥ねた場合損害賠償請求の可能性もある。たとえ飛び出して来たとしてもだ。これを考慮すると回避の方向に行くしかない。その瞬間に飼い主が居るのか、野良か判断する目を持たない。しかしどうにもならない時がある。高速道路や道が狭い時、対向車が有る場合だ。ましてや人が飛び出して来たら、大変なことに成る。だから高速道路以外は最終的には急制動からの回避に成る。練習をする所は中々無いと思うが、一般通行の妨げにならない所で。晴れ、雨、砂地、すべてに対応出来る様に。何度も何度も。前後ABS付きなら思いきりかけても大丈夫なのかも。前後連動ならさらに良いが、していないならリアも使える様にしておくべき。みなさん安全第一で!
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