いよいよ走り出します。初心者の場合、一番難しいのは「クラッチを握ってギアを1速に入れ、ゆっくりクラッチを離しながらゆっくりアクセルを開ける」この部分だと思います。排気量が小さいほど難しいとされています。排気量の大きい750cc以上で4気筒以上ですと、トルク(引っ張る力)が大きいので、クラッチを握ってアクセルを開けなくてもクラッチをゆっくり離せば平地で有れば、バイクがゆっくり動き出します。それからアクセルをゆっくり開けながら加速してきたら、クラッチを握りギアを2速に上げ、ゆっくりクラッチを離しながら、ゆっくりアクセルを開けていきます。小排気量の場合、回転数を結構あげていき、なおかつアクセルはゆっくり開けていくという所が難しいですね。クラッチ、アクセル、シフト、これに坂道でしたらブレーキも必要に成って来ます。クラッチワークにはドラムを叩く様に4方向に意識が要ります。どうしても難しい場合は、私道で乗り慣れた方に、二人乗りで後ろから手を添えてもらうのが一番わかり易いかも知れません。これが出来ていないと公道でいきなりエンストしてしまい、大きな事故に繋がる可能性が有ります。
走行中は「キープレフト」という事を言われますが、あまりに左端を走行していると、幅寄せされたり、パンクなどの可能性も高くなります。又、気づかれずにはねられるとか、巻き込まれる事故が多々ありますので、正々堂々と車線真中よりを走って下さい。
次に慣れてきた場合の運転についてです。慣れてきたと言っても初心者ですから、まだまだよそ見は出来ません。車線変更、交差点など方向指示器を出すタイミングを間違わずに出しましょう。車線変更は3秒前、交差点での右左折は30m前です。方向変更が終わったら、ウインカーを消しましょう。車と違いほとんどのバイクは方向変更の後、自動でウインカーは消えません。ライダーの約1割から2割はウインカーの消し忘れに成っており、後ろの車やバイクからしたら本当はどちらに行こうとしているのか判りません。
道路標識も見なくてはいけません。いきなり街中の流れが速い所で走ると標識を見る時間が取れません。車通りの少ない所から目を慣らしていきましょう。バイクの場合、駐車禁止や、停車禁止はほとんど有りませんが、進入禁止や、一時停止、車線変更禁止の場所は点数を引かれるばかりか、重大事故に繋がる可能性が有りますので十分注意が必要です。
次回は事故の多い危険な場所についてです。
※この文章は私見を表したものであり、個々の状態、交通状況などを加味して、安全運転を心がけましょう。